[2019年度オオクワガタ能勢YG]羽化報告

区切りとして。



2019年度羽化シーズンを終えて

2019年度の羽化シーズンが終わりました。

全体的に昨年よりも約1か月羽化が遅く、7月羽化が大半、最後に羽化したものは8月1日です。
まだ2~3頭幼虫をしていますが全てマットへ入替え放置しています。

羽化経過も記事にしていましたが、今年はTwitterに多くの個体をUPしていました。

全体を振り返るとやはり不全個体が多く、完品羽化していても片方の顎の開きが悪いとか、顎の長さが違うとか、尻先が僅かに開いているとか、ディンプルが多いとか・・・なかなか本当の完品・納得のいく個体というのは難しいものですね。
上手くいかないからこそ、極上の個体の凄さも分かる、トップブリーダーさんの凄さも分かります。


2019年度の反省点、改善するための仮説も色々考えてみましたが、小細工せずにシンプルにやることがいいと判断しました。

虫が答えてくれると信じて・・・

サイズとしての結果は、マイベストは更新することができませんでした。
最大で87.0mm。
87mmと88mmは大きな差があります。
色々と記録していたデータはこれから振り返りますが、マイベストを達成するには3本目37g以上は必須のようですので今季も頭数を揃えて挑みたいところです。

2019年度は多くのラインをブリードしましたので各々での羽化個体をご紹介して羽化報告と致します。
色々書いたら長くなりました(笑)


羽化個体のご紹介


YG19A1-01 85.5mm

種♂ 83.0mm YG17C-08
種♀ 50.5mm YG17B-01
YG19A1-01 (4)
YG19A1-01 (1)
右顎の開きが若干悪いですが初年度羽化親個体を超えてくれました。



YG19A2-16 85.3mm
種♂ 83.0mm YG17C-08
種♀ 50.9mm YG18C1-03
YG19A2-16 (3)
YG19A2-16 (1)
こちらのラインは不全で大きい個体がいましたが、完品ではこの個体が最大でした。
♂親に似ていて、好みのタイプの個体です。



YG19B2-03 (7月30日羽化 仮計測)84.0mm
種♂ 83.8mm アトム氏 17年3番
種♀ 52.0mm YG18A3-05
YG19B2-03
B2ラインはアトムさん17年3番ライン。
ものすごく綺麗に羽化してくれました。



YG19C2-10 85.0mm
種♂ 80.5mm yasukong氏 1723
種♀ 50.4mm yasukong氏 1818早期
YG19C2-10 (4)
YG19C2-10 (1)



YG19C2-13 87.0mm
種♂ 80.5mm yasukong氏 1723
種♀ 50.4mm yasukong氏 1818早期
YG19C2-13 (2)
YG19C2-13 (1)
2019年度最大個体です。
この個体も凄く綺麗に羽化してくれました。
yasukongさんにご報告させて頂きましたが、体重が乗った個体を多く不全にしてしまった我が家の技術の無さを悔やむばかりです。



YG19D1-07 83.0mm
種♂ 85.5mm tamushin氏 17YG1番
種♀ 53.0mm tamushin氏 18YGC1番早期
*tamushin様より幼虫補強
YG19D1-07 (2)
YG19D1-07
こちらはtamushinさんより幼虫補強させて頂いたライン。
同腹に84.5mmも羽化していますがこちらの個体の方がカッコよかったのでご紹介します。
羽化個体はみんな頭幅があり迫力があります。
YG19D1-07 (1)
83mmでもここまで頭幅があると迫力がありますね。



YG19E1-02 87.0mm
種♂ 89.1mm アトム氏 1714-12
種♀ 55.0mm B団とも氏 898586早期
*アトム様より幼虫補強 
YG19E1-02
YG19E1-02 (7)
こちらの個体もTweetしていましたが、我が家で初めての40gUPからの羽化個体です。
2019年度最大個体 87.0mm。
綺麗に羽化してくれ感動しましたし、40gからでも文句なしの完品に可能性を感じる個体です。
幼虫を譲ってくださったアトムさんに感謝致しますm(__)m



YG19E2-05 85.0mm
種♂ 87.1mm アトム氏 1701-08
種♀ 54.0mm うさもんち氏 2018B207早期
*アトム様より幼虫補強
YG19E2-05 (2)
YG19E2-05 (1)
こちらもアトムさんより幼虫補強させて頂いたライン。
こちらも安定して大きな幼虫が出てくれたラインです。



YG19E2-01 (8月1日羽化 仮計測)87.2mmB
種♂ 87.1mm アトム氏 1701-08
種♀ 54.0mm うさもんち氏 2018B207早期
*アトム様より幼虫補強
YG19E2-01
B個体ですがご紹介します。
マイベストへの最後の希望として残っていた個体です。
上翅の長さが違います。
上:右翅計測
下:左翅計測
羽化時に一度は翅をしっかり閉じたのですが上翅先端が僅かに開いたためテープしてあります。
カッコイイ個体だけに悔しいですが種親としては使えそうですし、固まり次第短い翅で本計測しB管理します。



YG19F1-02 85.0mm
種♂ 87.3mm yasukong氏 1736
種♀ 55.4mm yasukong氏 1702
*オレクワ♪様より幼虫補強
YG19F1-02 (4)
YG19F1-02 (3)
オレクワ♪さんより幼虫補強させて頂いた御本家yasukongさんラインです。
右顎の開きが少し悪いですが、カッコいい個体です。
同腹♀には来季活躍してもらおうと思っています。


初年度羽化個体の種親使用やtamushinさん・アトムさん・オレクワ♪さんからの補強、御本家yasukongさんからの種親、と皆さんのおかげで2019年度もものすごく楽しむことができました(*´▽`*)
ありがとうございます。


種親選びの基準

羽化個体をたくさん見ていると色々な個体がいて見ていて飽きませんね。
どの子を来年の種親として残そうか・・・


YG19A1-07 84.5mm
YG19A1-07
YG19A1-07 (10)

この個体はボトル交換時には1度も30gを超える事なく羽化してきました。
これがいわゆる還元率でしょうか。
ライン傾向もあるかと思いますが、こういう個体を種親に使えば無理に体重を乗せなくても…?


初めて自分で羽化させた個体を種親として使った2019年度でしたが、自己ブリA1・A2ラインからは85mmUP2頭という結果でした。
自己ブリラインからも来年の種親は残したいと選別しながら羽化個体を見ていましたが、残す個体は85mmではなく、この個体にしました。

YG19A2-12 83.2mm
種♂ 83.0mm YG17C-08
種♀ 50.9mm YG18C1-03
YG19A2-12 (6)

YG19A2-12 (1)

YG19A2-12 (8)

直感ですw
決して特別綺麗なわけでも、特別太いわけでもなく、特別大きいわけでもありませんが・・・
とにかく大きい個体!ではなく感覚的に気になったこの個体を残すことにしました。



種親選び。
迷いますよね・・・
‪どの子を残そうか・・・‬
‪幅がある個体、薄い個体、顎が好みな個体、体重が乗ったライン、不全が少ないライン、とにかくサイズ等々。
‪そこに組み合わせも加わると・・・‬
‬種親選びのポイントも人によって拘りが違うと思いますが、あまりポイントを増やしすぎると全てを叶える個体など出てこなくなりますので、自分なりの判断基準・考え方を確立しないといけません。

1年後の結果の為の選定ですから慎重になりますが、結果を見ても判断の仕方で変わってくるところかと思いますので地道に自分なりに良かったと思えるところを拾っていくしかないですね。

‪一言に『不全が多かった』と言ってしまっても考え方一つな訳で。
‪種親選定するにあたり。‬
‪・それは管理が悪かったのだから個体値は関係ない。‬
‪・不全が多かったラインは淘汰して厳選していく。‬
‪・不全が多い中でも完品で羽化してきた個体は強いと判断し率先して使う。等々
少ない頭数ではなかなか判断が出来ずどの個体も試してみたくなりますが、‪スペースに限りがあると絞らなくてはいけない訳で・・・
‪判断基準は色々だと思いますが、結局は好きな形状の綺麗な子を使いたくなりますね。

今年も直感勝負です(笑)


反省と現状把握


種親選びと合わせて、そもそもの飼育環境も見直そうと、とりあえずアナログ温度計を10個買いました(笑)
アナログだと細かい数値は見れませんが、なぜだか信用できる気がしています(;´∀`)

羽化時期の温度管理。
かなり迷走してしまいまいましたのでまずは温度計から(笑)

管理棚各段に設置し上下間の温度差も見てみます。
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そして、環境改善の前にまずは自分の環境がどうなのか把握しなくては改善のしようがありませんのでこんなものを導入してみました。
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アトムさんも以前ご紹介されていたデータロガーです。
我が家は管理棚1つですので、上下に2箇所配置しました。
IMG_0639


スマホで温度・湿度の確認もでき、電池残量も確認できるのも良いですね。

また、データも月・週・日と確認することができ、最大・最小も確認できますので見やすいです。

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データ取りの間隔時間も設定できますし、取ったデータはCSVで出力できますので1年まとめると良いデータが取れそうです。

温度計もたくさんの種類を使いすぎてどれを基準に見るかによって温度が・・・
今後はこのデータロガーのデータを基準にして温度を決定していこうと思っています。




不全も多くサイズこそマイギネスとはいきませんでしたが、今年のマイベストは達成した。
と、いう事で。
2019年度 能勢YGブリード
~完~