2021年度オオクワガタ能勢YG2021年度ブリードまとめ

少しの考察


2021年度ブリードまとめと少しの考察


このタイミングで記事を書いてしまわないとすぐに2本目への交換が始まってしましますのでパッと思い浮かぶことだけ記事として残しておきます。
まとまりのない内容になるかと思いますがご容赦ください。




羽化ボトルの状況

2021年度の羽化ボトルの状況ですが、羽化時期に関しては昨年と同時期(7月中旬~8月上旬)の個体が多くなりました。
これは狙って温度を掛けていることからも、予定通りと言えば予定通りなのですが…

今年の4月~7月は強烈な忙しさでした。
2022年度が過去最高の管理頭数となったことにより割出や菌糸詰めに追われていることに加え、仕事も忙しくほぼ家におらず、家にいる時間は全て2022年度の準備に追われていたという状況。

温度管理はエアコンのみですが、サーモスタットを使用していない我が家では外気温の変化にかなり左右されます。
細かい設定変更はできず、加湿器での湿度管理も自動ではありませんので満水表示で運転が止まり高湿度になっていた期間も多くありました。

それでも様子を見ようと結局は蛹で掘り出した個体も多くいます。
人工蛹室羽化3

掘ってみた羽化ボトルの感じはそこまで悪くなかったように感じましたが、何が正解かはいまだに分かりません。


待ちきれずに掘ったらまだ蛹だったため人工蛹室へ移した個体も多々。
人工蛹室羽化2

人工蛹室での羽化は帰宅してすぐにその状況が分かりますので、パッと目に入るその光景に一喜一憂している毎日でした。




不全の洗礼…その先に。

羽化ラッシュのスタートはここからでした。

期待幼虫の3連発不全からのスタート…

その後も…
不全…不全…不全…

IMG_5341


IMG_5342


IMG_5344

不全個体の写真を何枚もすいません…


今年はかなり多くの不全を出してしまいました。
蛹で★も多かったように思います。

少ない♂頭数の中での不全多発は心が折れますね…


今年はダメダメだ…と悔しさで溢れていました…
そんな我が家の救世主。
2021年度A1ライン1番。
少ない♂頭数の中でも90UPが出てくれたのは本当に嬉しく、マイベストを更新できたことはびっくりでした。

マイレコード
YG21A1-01 90.4mm
YG21A1-01 (2)

YG21A1-01 (4)

神長きのこ園さんのブログにも掲載していただきました。
神長きのこ園店長日記

昨年に続き掲載して頂けたことを本当に嬉しく思います。


昨年はそこまで感じませんでしたが、今年は人工蛹室での羽化よりも自然蛹室の羽化の方が完品率が高かったようにも感じます。
自然蛹室で羽化してくれた個体からも大きい個体が数頭羽化してくれています。

自然蛹室羽化

自然蛹室羽化4

これを見ると、やっぱり掘らずに羽化まで静かに触らずにいてあげた方がいいのかな…なんて事も感じています。



2021年度データまとめと少しの考察

2021年度のブリードデータも一度振り返っておかないととデータを見てみました。

1本目投入数 123頭
♂  37頭 (30%)
♀  64頭 (52%)
★数 22頭 (18%)(蛹で★・羽化後★含む)
計  123頭

♂の★が多いので実際には少し異なりますが、だいぶ♀に偏った頭数になりました。

2021年度は2本目交換時にはまとめ記事は書いていなかったようです。
3本目への交換後のまとめ記事。




羽化結果としては、
85~87mm  8頭
88~89mm  4頭
90mmUP     1頭
という結果になりました。





各ステージごとのライン別データは以下の通りです。


2021ライン別体重データ

★になった幼虫はデータから除外されていますので交換時のデータとは異なります。

ライン別に見ると、
A1ラインは5頭の♂全てが40gUPするという活躍。(1頭は★)
B1ラインは50g幼虫を筆頭に6頭の40gUP。
C1ラインも40gUPが出ていますが★の為データには反映されていません。
D1ラインからも3頭の40gUP。
F1ラインは♂1頭の為…
F2ラインからも5頭の40gUP。
と、幼虫経過としてはほぼすべてのラインから40gUPが出るという我が家としては信じられない経過でした。

体重別頭数データ
2021年度幼虫体重別比率
こちらも★幼虫は反映されていませんが、最終的には40gUPが46%というビックリな数字。

幼虫経過(体重)としてははものすごく良かったのですが、やはり羽化となると別問題。
羽化してなんぼ。
本当にその通りですね。

例年スロースタートが定番化しつつある我が家。
ふと気になりデータを調べてみました。

スロースタートになり20g前後や10g台の幼虫が多かった場合どうなるのか?
2本目への交換時に10g台だった♂幼虫は結果どうなったのか?
87mmUPした個体の2本目への交換時の体重はどうだったのか?
少し見ていきます。



まずは2021年度87mmUPした個体のデータ。
(データ表が小さく見づらくてすいません…拡大してご覧ください)
2021年度87mmUPデータ
10g台の幼虫は1頭もいません。
2本目への交換時には最低でも23g、半数以上は30gを超えています。
やはり大きく羽化する個体は始めからグングン成長している印象。
2本目での増加量を見ると、MAX13.1g増・平均9.8g増となっています。


2021年度の数頭だけのデータでは数が少なすぎますので2020年度のデータも見てみます。
2020年度87mmUP個体データ
10g台が1頭だけいますが、やはり半数以上は2本目への交換時に30gを超えています。
2本目での増加量は20g以上増えた幼虫も1頭いますが、平均9.5g増。

この事から、1本目からしっかり食べ、緩やかに2本目でも増え、羽化に向かっていることが分かります。



では逆に、2本目への交換時に10g台だった♂幼虫はどうなったのか?
見ていきます。

まずは2021年度。
2021年度2本目への交換時10gだった幼虫データ

4本目へ交換時に40gに到達した幼虫も2頭ほどいますが、羽化結果としてはとても大型が出る可能性があるとは言えません。
最大で86mmほど。

2本目での増加量を見てみると、20g以上増えた幼虫は何頭もおり、平均では18.7g増。
先ほどのデータと比較すると成長期?グンと体重が伸びたのが2本目だと分かります。



2020年度の2本目への交換時に10g台だった♂幼虫データ。
2020年度2本目への交換時10gだった幼虫データ
★や不全が多いような…
87.8mmが1頭だけ羽化してくれていますが、全体を見るといい結果とはとても言えません。

こちらも増加量は平均16.2g。
1本目で成長が加速していないために2本目でグンと伸びていることが分かります。

これは…
大型を目指すのではあれば2本目への交換時に最低でも25g以上、理想は30g前後は必要になるという事でしょうか。
最近の我が家での傾向である後伸び幼虫(2本目で体重増加が加速)では良くないのではないか…
そう思うようになってきました。

1本目からしっかり食わせ、老け過ぎない幼虫を目指す。
さらに2本目でも緩やかに増加させ大きな幼虫を目指し羽化に向かわせる。
そんな成長の仕方が良いのかな…と。

では、そのためにどうするか。



今の私には分かりませんw





そんな事を考えながら始まった2022年度2本目への交換。




ね。(爆




エンジョイ!
オオクワブリード!!w