2023年度オオクワガタ能勢YG産卵セット割出し…



産卵セット








2023年度能勢YG産卵シーズン…前途多難

我が家の産卵セットもほぼ割り出しが終わりました。



今季は自作植菌材のみで挑む形になりましたが、良し悪しの判断はとても難しい状況になりました。

産卵ステージに苦手意識がある我が家。
その不安を打ち消すように投入から全♀が一斉に齧り始めるという好スタート。


今年から少し減らしてブリードをすると言いながら組んだ14ライン…
産卵セットに不安を覚え採れ過ぎ必須で組んだ14ライン…

これは早くもキャパオーバーか!?
そんな淡い期待を抱いた産卵セットのスタートでした。

毎年必ずいる齧らない♀。
それがないだけでも大きな収穫だったのか?

数日で試し割をしていますが怪しい卵を見つけるも、全♀齧ってるし帳尻合うでしょ…とこの時はまだ呑気なものです。


産卵セットの様子を見ながら2週間前後で割り出しをしています。

結果は、全セットで卵が採れています。
こんなことは初めてのような気がします。

が…

が…!


空砲。

無精卵。

採れるも少数。

無精卵。


何だろう…

何というか…

スカッといかない…


以下、産卵セットの記録をズラッと並べます。
(長いですw)




産卵セット記録

YG23A1ライン
♂-90.4mm YG21A1-01
♀-52.0mm tamushin氏 22YGD2-02
A1 (1)
超期待のA1ライン。
途中経過で齧り方が甘く、材が好みではないのか?途中で1本追加しています。

結局盛大に齧ることはなく、2週間セットするも結果は無精卵×4。
A1 (2)

ペアリング~産卵セットは以下の通り。
A1セット
どうしても採りたいラインの為、再ペアリング~再セット中です。



YG23A2ライン
♂-90.4mm YG21A1-01
♀-54.5mm B団とも氏896535
A2 (1)
良い齧り方に良さそうな卵。
A2 (2)
何故か産卵痕には双子ばかり…
YG23A2
双子卵が5か所以上あるという???
微妙な卵・空砲も多いが良さそうな卵も…
A2 (3)

A2セット
判断が難しく、数も採れていないのでこちらも再ペアリング~再セット中。

1回目のセットは全て無精卵かと諦めかけていた時…
1頭の孵化を確認!
再セットで採れることを願うばかりです。



YG23A3ライン
♂-90.4mm YG21A1-01
♀-52.0mm YG22B1-13
A3 (1)
こちらは今季から試している菌床産卵。
お試し産卵ではうまくいっていただけに期待していましたが…♀がかなり動き回っている様子。
A3 (2)
結果は6卵…
卵も微妙…
A3 (3)

A3セット
現在までに孵化を確認できないため、このラインは潔く諦める事にします…



YG23B1ライン
♂-88.3mm YG21A1-02
♀-54.5mm アトム氏21YG-A04-20
B1 1回目 (1)

B1 1回目 (2)
こちらも良い齧りっぷり。
B1 1回目 (3)
割出していくと全ての卵が異様に白い…
これは…
我が家では有精卵は少し黄色味がかっていることから全て無精卵だと思い『無』の表記をしましたが…
B1 1回目 (4)
ジャンジャン孵化してきています。

無精卵かと判断したため再セットをしていましたが…
B1 (1)

B1 (2)

B1 (3)
また卵が白い…
B1 (4)
16卵追加。
こちらも孵化してきています(*´▽`*)

B1セット



YG23B2ライン

♂-88.3mm YG21A1-02
♀-56.5mm YG21D1-18
B2 (1)
こちらは最後に組んだ産卵セット。
どれも大事なラインですが、最後になったために選別で残っていた材を使用したため2本放り込んでいます。
B2 (2)
私の目で良くないと判断した材をこの齧りっぷりでイイ産みっぷりでいたので、いかに私の選別が当てにならないかよく分かりました(笑)
B2 (4)
良い卵(*´▽`*)
B2 (5)
そしてこのライン…
B2 (6)
マットから17卵出てきています(笑)
B2 (7)

B2セット



YG23B3ライン

♂-88.3mm YG21A1-02
♀-57.5mm YG21B1-24
B3 (1)
こちらも菌床産卵ですが、荒れに荒れています。
B3 (2)

B3 (3)

B3 (4)
微妙…
B3セット



YG23B4ラインは先行して菌床産卵を試したライン。
8卵採れていますが、先日のプレ企画にて数頭里子に出しています。
我が家での管理頭数は5頭。
こういうラインから特大幼虫が出たりするんですよね(;´Д`)


YG23B4ライン
♂-88.3mm YG21A1-02
♀-51.0mm YG22H1-11
B4セット



YG23C1ライン
♂-87.0mm YG21D1-06
♀-56.5mm tamushin氏21YGC2-01
C1 (1)
tamushinさんから♀補強ライン。
1回目のセットは1週間程度で早めに割出しましたが4卵と寂しい数でしたので再セット。
C1 (2)
良さそうな卵を産んでくれ10卵追加。
C1 (3)

C1セット



YG23C2ライン
♂-87.0mm YG21D1-06
♀-57.5mm YG21B1-19
C2 (1)
こちらはとても分かりやすい産卵痕。
C2 (2)
2週間程度での割出しですがすでに孵化している子も。
C2 (3)

C2 (4)
やっぱり数が寂しい…
IMG_4729


C2セット



YG23C3ライン
♂-87.0mm YG21D1-06
♀-56.5mm YG21A1-03
C3 (1)
こちらの菌床産卵セットも荒れに荒れ…
このようになった原因は何となくわかったような気がしますので後記します。
C3 (2)

C3 (3)
荒れていましたがしっかり産んでくれていました。
C3 (4)

C3セット



YG23D1ライン

♂-89.0mm YG21F2-02
♀-58.6mm YG21C1-14
D1 (1)
YG21F2からの唯一のライン。
D1 (2)
こちらもマットにも産卵してくれ、しっかり産んでくれました。
D1 (3)

D1 (4)

D1セット


YG23E1ライン

♂-90.0mmB YG21B1-18
♀-58.0mm YG21D1-10
E1 (5)
無精卵連発…
E1 (6)
あぁ…
IMG_4721

懲りずに再セット。
E1 (1)
齧ってもくれなくなった…
E1 (2)

E1 (3)
無精卵2つ追加で終了です。
IMG_4723


E1セット



YG23E2ライン

♂-90.0mmB YG21B1-18
♀-53.5mm YG22F1-10
E2 (1)

E2 (2)

E2 (3)
悪くなさそうに見える卵もあるんですけどね…
IMG_4725

全て無精卵。
E2セット
YG23X1ライン
♂-90.1mm YG20C2-10
♀-55.5mm YG21A1-18
X1 (1)
菌床産卵の管理環境が悪すぎた…
X1 (2)
産んではくれていますけどね…
全て無精卵。
IMG_4727


X1セット
YG23X2ライン
♂-90.1mm YG20C2-10
♀-56.5mm YG20A4-02
X2 (1)

X2 (2)
こちらも良く齧ってくれていました。
X2 (3)
良さそうな卵とダメそうな卵の混在。
X2 (4)
1頭だけ孵化してきてくれています。

X2セット



こちらも早々にセットを組み菌床産卵にて無事に採れたYG23Z1ライン。
プレ企画に数頭里子に出していますので我が家での管理頭数は7頭です。
YG23Z1ライン
♂-90.4mm YG21A1-01
♀-56.0mm YG21F2-22
Z1セット

以上、2023年度ブリード産卵セット経過16セットです。
散々なる結果。




産卵セット総括と今季のスタンス

現在までの状況をまとめておきます。
A1・A2ラインのみ再ペアリング→再セット中。
他のラインは潔く終了しています。
現在まで64頭が孵化、プリンカップへ投入しています。
残る卵は70卵。
孵化しなそうな卵も多々あるため最終的に100頭超えるかどうかというところに落ち着きそうです。
産卵・孵化状況


再セットで何頭かだけでも採れればいいのですが‥‥


今季の産卵セットの散々なる結果に少し振り返ってみました。

空砲・無精卵の連発。

ペアリングの環境は例年とほぼ同じ。
変わったことといえば顎縛りをしなかった事くらいでしょうか?

顎を縛ったペアリングよりも成功率が下がるとは考えにくいのでこれが原因ではないでしょう。

全ての♀が産卵行動を起こし、卵が採れていることからも♀のコンデションの問題?

♀のゼリーの喰いだけで見れば、例年よりもよく食べていました。

ふと、思い出す。
昨年もですが我が家の個体は越冬をさせていません。
これにより健全な卵を産む状態になっていない可能性?
越冬をさせなくても産卵までは問題なくしてくれますが、♀のコンデションは変わり健全な卵が産みにくい状態に…あるかもしれません。

産卵木の良し悪しは・・・・
産卵木の良し悪しで産んでくれない。という事はあるかもしれませんが、今年のケースは産んではいるけど孵化しない。
よって、産卵木の影響で産卵数の違いはあるかもしれませんが、孵化しない(無精卵)事とは直結しないと思っています。
と、言いつつも今年の産卵木は初めての試みのカンタケ植菌材。
来年以降はホダ木に戻そうと思っています。
硬すぎる材もありましたので産卵数が少ないことはこれが原因かもしれません。


ブリ部屋の温度管理はというと、春先の気温差に振り回され乱高下。
酷いものです。

産卵セットは全て温室に突っ込んでいましたので温度が下がることだけは避けることが出来ていました。
温室


そして一番疑っている原因。
我が家では珍しく、今年のG.Wは家族旅行へ。
111

数日間、家を空け帰宅したG.Wの夜中…
温室の温度計を見ると‥‥30℃・・・

卵って30℃でも大丈夫なんですかー!?
大丈夫なんですかーーー!?(爆


いつから30℃になっていたのかは分かりませんが、速攻で温度を落としました。

菌床産卵が荒れに荒れた原因は、家を空けた数日間の30℃により急激に菌糸の劣化が起き♀も落ち着くことなく慌てて徘徊した結果…のような気がしています。

一時的な高温くらいでは大丈夫な気がしますが、数日間の温室内蒸れ蒸れ状態の30℃…
決して良いとは思えません。
これにより有精卵がダメになった…
十分にあり得るのではないかと思っています。

完全に我が家の管理不足…
と、落ち込んでいると、あちこちで散見される無精卵Tweet…
あれ?うちだけじゃなかったの?

原因は何なんでしょうか…

皆さん今年は産卵に苦労されているようで気温や湿度、その他色々な天地の状態が関係しているのでしょうか?

今季の散々な結果により、来年以降の産卵セットは初心に帰り、マット多めのホダ木2本組での産卵セットにしようかと思っています。
もちろん温室には入れずにw
色々な事を同時に試しすぎると失敗した時の原因が分かりづらくなりますからね。


2022年度の羽化シーズンも到来し、現在のブリ部屋はパンク状態。
元々今年はブリード数を減らす予定だったし…とポジティブに考え、今年のブリードは昨年の半数ほどになるかと思いますが、採れた幼虫で楽しもうと思っています。

これをきっかけに今後は我が家の本来のキャパである80~120程度のブリード数に固定をしようかと思っています。
ペアリングシーズンになるとついあれもこれもやりたくなってしまいますが、管理できる頭数で丁寧に余裕をもって管理する。
やっぱりこれが我が家には合っているように思います。
2022年度の200頭超えは頑張り過ぎましたね(;´Д`)

最終的に何頭のブリードになるかは分かりませんが、
今季も
エンジョイ!
オオクワブリ―ド!!